広告 簿記3級

【簿記3級】貸倒引当金とは?貸倒れが発生したときの仕訳をわかりやすく解説

企業が商品やサービスを提供すると、売掛金や受取手形といった債権が発生します。

しかし、取引先の経営状態の変化や予期せぬ事態によって、これらの債権が回収できなくなるリスクもあります。

このリスクに備えるために重要なのが「貸倒引当金」です。

貸倒引当金は、将来発生する可能性のある貸倒れに対して、事前に損失を見積もり、計上するための会計処理方法です。

これにより、企業は安定した経営を維持し、予期しない損失に備えることができます。

この記事では、貸倒れが発生した場合の処理方法や貸倒引当金の仕組みについてわかりやすく解説します。

 

貸倒れとは?

「貸倒れ」とは、売掛金や受取手形が回収できなくなる状況を指します。

たとえば、取引先が倒産した場合などです。

このような場合、企業はその債権を回収できず、損失を被ることになります。

貸倒れの原因には、取引先の倒産や経済的な問題、支払いの遅延が長期化することなどがあります。

企業はこのリスクを予測し、財務諸表に反映させることが重要です。

これが「貸倒引当金」の役割であり、適切に設定することが企業の健全な経営に不可欠です。

 

貸倒引当金とは?

貸倒引当金は、将来発生する可能性のある貸倒れに備えて、事前に積立てておく金額です。

企業は決算期末において、貸倒れの予測額を計算し、その金額を「貸倒引当金繰入」として計上します。

事前に設定しておくことで、実際に貸倒れが発生した場合、その損失を軽減できます。

これにより、企業は安定的な経営を維持することができます。

 

貸倒引当金の計上方法

貸倒引当金は、売掛金や受取手形の中で将来貸倒れが予測される金額を見積もり、その金額を事前に計上するものです。

計上方法としては、「マイナス資産」として記帳し、売掛金や受取手形の額から差し引きます。

たとえば、売掛金が1,000,000円で、その5%(50,000円)が貸倒れになると予測される場合、貸倒引当金は50,000円となり、財務諸表には950,000円として表示されます。

これにより、より現実的な金額が反映されます。

 

貸倒れ発生時の処理方法と仕訳例

貸倒れが発生した場合の処理方法は、貸倒引当金が設定されているかどうかによって異なります。

処理方法に応じた仕訳例を以下に示します。

 

貸倒れの見積もり

処理方法

企業は決算期末において、売掛金や受取手形に対する貸倒れの予測を行います。

この予測額を「貸倒引当金繰入」で計上することによって、将来発生する可能性がある貸倒れに備えます。

<仕訳例>

売掛金500,000円のうち3%(15,000円)を貸倒れとして見積もった。

借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金繰入 15,000 貸倒引当金 15,000

 

貸倒引当金が設定されている場合

処理方法

事前に設定した貸倒引当金を使用して、貸倒れによる損失を処理します。

この方法では、追加で損失を計上することなく、既に見積もった金額で対応できます。

<仕訳例>

A商店に対する10,000円の売掛金が回収不能となった。なお、事前に設定した貸倒引当金の残高は50,000円である。

借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金 10,000 売掛金 10,000

事前に設定した貸倒引当金の残高が10,000円以上(50,000円)であるため、貸倒損失は発生せず、貸倒引当金を使用して処理します。

 

貸倒引当金の設定不足の場合

処理方法

設定した貸倒引当金が不足している場合、不足分を「貸倒損失」として計上します。

<仕訳例>

A商店に対する10,000円の売掛金が回収不能となった。なお、事前に設定した貸倒引当金の残高は7,000円である。

借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金 7,000 売掛金 10,000
貸倒損失 3,000 ※1

※1 売掛金10,000円-貸倒引当金7,000円=貸倒損失3,000円

売掛金10,000円が回収不能となり、貸倒引当金の残高が7,000円であるため、不足分の3,000円を「貸倒損失」として計上します。

 

貸倒引当金が設定されていない場合

処理方法

貸倒引当金が設定されていない場合、発生した貸倒れの金額を「貸倒損失」として新たに計上します。

<仕訳例>

A商店が倒産し、売掛金10,000円が回収不能となった。なお、貸倒引当金は設定されていない。

借方 金額 貸方 金額
貸倒損失 10,000 売掛金 10,000

 

まとめ

貸倒引当金は、売掛金や受取手形の回収不能リスクに備えて、事前に損失を見積もって計上するための重要な会計処理です。

これにより、企業は予期しない貸倒れによる損失の影響を軽減し、財務諸表の信頼性を高めることができます。

適切な貸倒引当金の設定と仕訳処理は、企業の健全な経営を支えるために欠かせません。

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