経理業務や計算業務に必要な電卓やそろばんなどを購入した場合、適切な勘定科目を選んで記帳し、支出を処理することが重要です。
本記事では、電卓やそろばん購入時の仕訳方法について解説します。
勘定科目
電卓やそろばんを購入した際は、通常「消耗品費」勘定を使って記帳します。この勘定は、比較的低額の備品や消耗品の購入時に適用されます。
科目 | 内容 |
---|---|
消耗品費 | 経理や集計業務で使用する電卓やそろばんなど、10万円未満の備品を購入した場合に使用します。 |
なお、10万円未満の備品であれば、購入時にその全額を「消耗品費」として処理することができます。
具体的には、単品ごとに10万円未満かどうかを判定します。そのため、電卓を100台同時に購入し、合計金額が10万円を超えた場合でも、その全額を費用処理することができます(法人税法基本通達7-1-11等参照)。
具体例
<例題1>
事務所の経理作業で使用する電卓を家電量販店で購入し、代金5,000円を現金で支払った。
仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
消耗品費 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
まとめ
電卓やそろばんを購入する際は、購入価格が10万円未満であれば、「消耗品費」勘定を使用して費用処理を行うことが基本となります。
購入時の費用を適切に処理し、経理ルールに則った仕訳を行うことが大切です。