銀行預金や貸付金などから利息を受け取った場合、適切な仕訳が求められます。
受け取った利息は『受取利息』勘定で、支払った利息は『支払利息』勘定で記帳します。
特に銀行預金に関する利息は、源泉徴収税が差し引かれるため、その取り扱いにも注意が必要です。
本記事では、利息の仕訳方法について解説します。
受取利息と支払利息
利息の受け取り時には『受取利息』勘定を使い、支払時には『支払利息』勘定を使用します。銀行預金に関する利息では源泉徴収されるため、その処理も重要です。
科目 | 内容 |
---|---|
受取利息 | 利息を受け取った際に記帳。営業外収益として計上。 |
支払利息 | 借入金に対する利息を支払った際に記帳。営業外費用として計上。 |
具体例
<例題1>
A社(貸主)はB社(借主)に対して事業資金として融資している。本日、B社は融資資金に対する利息30,000円をA社の当座預金口座に振り込んだ。
(仕訳-貸主A社)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
当座預金 | 30,000 | 受取利息 | 30,000 |
(仕訳-借主B社)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
支払利息 | 30,000 | 当座預金 | 30,000 |
<例題2>
銀行預金に対する利息が普通預金口座に振り込まれた。総額10,000円の利息に対して、源泉税2,031円が差し引かれた(所得税1,500円、住民税500円、復興特別所得税31円)。
(仕訳)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金 | 7,969 | 受取利息 | 10,000 |
租税公課 | 2,031 |
まとめ
利息の仕訳には、『受取利息』と『支払利息』を使用し、それぞれ営業外収益と営業外費用として記録します。
また、銀行預金に関する利息では源泉税が差し引かれるため、その税額分を『租税公課』として記帳する必要があります。