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郵便為替証書の勘定科目は「現金」|仕訳方法とメリットをわかりやすく解説

簿記2級の試験範囲には、実務に直結する多くの項目が含まれていますが、その中でも「郵便為替証書」は意外と忘れがちな知識です。しかし、この知識は試験で出題される可能性が高いため、しっかりと理解しておくことが重要です。

この記事では、郵便為替証書の基本から、簿記上でどのように扱うべきか、試験対策として押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。

 

郵便為替証書を「現金」として処理する理由

まず、簿記3級で学んだ現金の基本について確認しておきましょう。現金とは、現物の通貨だけでなく、他人振出の小切手や配当金領収書など、現金として処理できるさまざまな証書が含まれます。

簿記2級では、これに加えて郵便為替証書や送金小切手といった送金方法が登場します。郵便為替証書は、郵便局で購入した小為替証書を受取人に送ることで、受取人が郵便局で現金に換金できる仕組みです。

銀行の小切手と似ていますが、郵便為替証書は、当座預金口座を持っていなくても発行可能という大きな違いがあります。

簿記上では、郵便為替証書は「現金」として扱われます。なぜなら、受け取った郵便為替証書は、郵便局で現金に換金できるため、現金化が容易であるとみなされるからです。

そのため、郵便為替証書を受け取った際は、額面を現金として処理し、勘定科目も「現金」となります。

 

郵便為替証書のメリット

実務で郵便為替証書を使用する際には、いくつかのメリットがあります。特に、現金を直接送金する場合と比較して、以下のような利点があります。

  1. 低コストで送金できる
    郵便為替証書を使う際の手数料は、現金書留など他の送金方法よりも安価です。そのため、少額の送金や、コストを抑えたい場合に非常に便利です。
  2. 普通郵便で簡単に送れる
    郵便為替証書は、普通郵便で送ることができます。このため、送金にかかる手間が少なく、相手に確実に届けることができます。
  3. 受取人に郵便貯金口座が不要
    他の送金手段では、受取人に郵便貯金口座が必要な場合もありますが、郵便為替証書の場合、そのような制約はありません。受取人が郵便貯金口座を持っていなくても利用できるため、非常に便利です。

このように、郵便為替証書は日常生活やビジネスでの少額送金に便利な手段として、個人取引(例:ヤフオク、メルカリ)でもよく利用されています。簿記3級で学んだ現金の処理方法に加えて、郵便為替証書の取り扱いを理解しておくことは非常に重要です。

 

郵便為替証書の仕訳

実際に郵便為替証書が発生した場合、どのように仕訳を行うべきかを見ていきましょう。以下の例題を使って、具体的な処理方法を確認します。

<例題>

当社は売掛金の回収として30,000円の郵便為替証書を受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金 30,000 売掛金 30,000

郵便為替証書は現金として取り扱われるため、「現金」勘定で処理します。これは、簿記2級の試験においても重要なポイントです。

 

まとめ

郵便為替証書は、郵便局が提供する送金方法であり、現金として取り扱われるため、勘定科目も「現金」となります。この知識は簿記2級の試験において非常に重要です。郵便為替証書を受け取った際は、その額面を現金として処理し、仕訳も現金として行うことを忘れないようにしましょう。

さらに、郵便為替証書には手数料が安く、普通郵便で送れるなど、実務上の利点も多くあります。個人間の送金やビジネスでの取引において便利な手段として広く活用されています。簿記2級試験対策として、郵便為替証書や送金小切手など、現金以外の送金手段についてもしっかりと理解しておくことが求められます。

これらの知識を身につけて、試験に備えましょう。

 

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