簿記3級 貸付金・借入金

借入金の仕訳・勘定科目

2021年11月12日

この記事では、借入金について解説します。

借入金とは

借入金とは、金融機関などから金銭を借りた場合に発生する金銭債務のこといいます。

お金を借りた場合は、借入金勘定で処理します。

借入金は、借りたお金を返済する義務があるため、負債に計上します。

お金を借りる人(債務者)は「返済金額、期日(期間)、利息」などの契約条件を記載した借用証書を作成し、お金を貸してくれる人(債権者)に提出します。

そして、お金を貸した人(債権者)は借用証書を期日まで保管します。

なお、借用証書を提出する代わりに、約束手形を振り出して借りる方法もあります。

金銭債務とは、将来の一定期日に現金を引き渡す契約上の義務のことで、支払手形、買掛金、借入金、社債などが該当します。

 

勘定科目

勘定科目(表示科目) 表示区分
借入金 負債

返済期限が貸借対照日の翌日から起算して1年以内に到来するものは「短期借入金」に該当し、1年を超えるものは「長期借入金」に該当します。

 

 

仕訳パターン

お金を借りたとき

<例題>

銀行から現金500,000円を借り入れた。

借方 金額 貸方 金額
現金 500,000 借入金 500,000

 

利息を支払ったとき

<例題>

銀行に対して借入金の利息1,000円を現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
支払利息 ※1 1,000 現金 1,000

※1 支払利息は「費用」なので、増加した場合は借方に計上します。

 

お金を返済したとき

<例題>

銀行から借りていた500,000円を現金で返済した。

借方 金額 貸方 金額
借入金 500,000 現金 500,000

 

 

練習問題

問題1

A社から現金200,000円を借り入れた。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
現金 200,000 借入金 200,000

 

 

問題2

A社に対して借入金の利息500円を現金で支払った。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
支払利息 500 現金 500

 

 

問題3

A社から借りていた300,000円を現金で返済した。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
借入金 300,000 現金 300,000

 

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