現金及び預金 簿記3級

現金の基本的な処理方法

2021年10月9日

簿記では、紙幣や硬貨といった「お金」だけでなく「通貨代用証券」も現金勘定で処理します。

この記事では、現金の基本的な処理方法について解説します。

 

現金の基本的な処理方法

現金勘定は資産であるため、増加した場合は借方に記入し、減少した場合は貸方に記入します。

 

現金が増加する場合

<設例>
×1年6月1日、A社に商品1,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 売上 1,000

売上勘定は収益であるため、増加するときは貸方に記入します。

 

現金勘定の記入は次のとおりです。

現金勘定の借方に「日付」「相手の勘定科目」「金額」の順番で記入します。

相手の勘定科目が複数ある場合は「諸口」と記入します。

 

現金が減少する場合

<設例>
×1年6月3日、B社から商品700円を仕入れ、代金は現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
仕入 700 現金 700

仕入勘定は費用であるため、増加するときは借方に記入します。

 

現金勘定の記入は次のとおりです。

現金勘定の貸方に「日付」「相手の勘定科目」「金額」の順番で記入します。

現金が減少した場合は、現金勘定の貸方に記入します。

相手の勘定科目が複数ある場合は「諸口」と記入します。

 

例題

×1年7月1日、A社に商品3,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
現金 3,000 売上 3,000

 

まとめ

  • 現金勘定は資産であるため、増加したら借方に記入し、減少したら貸方に記入する。
  • 売上勘定は収益であるため、増加(発生)したら貸方に記入する。
  • 仕入勘定は費用であるため、増加(発生)したら借方に記入する。

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