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簿記では、紙幣や硬貨といった「お金」だけでなく「通貨代用証券」も現金勘定で処理します。
この記事では、現金の基本的な処理方法について解説します。
現金の基本的な処理方法
現金勘定は資産であるため、増加した場合は借方に記入し、減少した場合は貸方に記入します。
現金が増加する場合
<設例>
×1年6月1日、A社に商品1,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
売上勘定は収益であるため、増加するときは貸方に記入します。
現金勘定の記入は次のとおりです。
現金勘定の借方に「日付」「相手の勘定科目」「金額」の順番で記入します。
相手の勘定科目が複数ある場合は「諸口」と記入します。
現金が減少する場合
<設例>
×1年6月3日、B社から商品700円を仕入れ、代金は現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仕入 | 700 | 現金 | 700 |
仕入勘定は費用であるため、増加するときは借方に記入します。
現金勘定の記入は次のとおりです。
現金勘定の貸方に「日付」「相手の勘定科目」「金額」の順番で記入します。
現金が減少した場合は、現金勘定の貸方に記入します。
相手の勘定科目が複数ある場合は「諸口」と記入します。
例題
×1年7月1日、A社に商品3,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った。
【解答・解説】
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 3,000 | 売上 | 3,000 |
まとめ
- 現金勘定は資産であるため、増加したら借方に記入し、減少したら貸方に記入する。
- 売上勘定は収益であるため、増加(発生)したら貸方に記入する。
- 仕入勘定は費用であるため、増加(発生)したら借方に記入する。