【個人事業主・法人向け】
<仕訳例>
パターン1:売上値引高を計上する方法
飲食料品を税込5,400円(内訳:本体価格5,000円、消費税400円)で販売した。なお、1,000円分は無料クーポン券で受け取り、残りの4,400円分を現金で受け取った。無料クーポン券1,000円に対応する金額は本体価格926円、消費税74円である。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
現金 | 4,400円 | 売上高 | 5,000円 | 商品売上 | |
400円 | 対象外 | 課税売上8%(軽) | |||
売上値引高 | 926円 | 商品売上 クーポン分 | |||
74円 | 課税売上返還8%(軽) |
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・現金/空欄、対象外
・売上値引高/空欄、課税売上返還8%(軽) - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・売上高/空欄、課税売上8%(軽)
ポイント
- 無料クーポン券を使用した場合、クーポン分は「売上値引高」として処理します。
- 残りの金額(現金受け取り分)は「現金」として処理し、売上高はそのまま計上します。
- 飲食料品の譲渡は軽減税率の対象となるため、税区分は課税売上8%(軽)となります。
<仕訳例>
パターン2:売上値引高を計上しない方法
飲食料品を税込5,400円(内訳:本体価格5,000円、消費税400円)で販売した。なお、1,000円分は無料クーポン券で受け取り、残りの4,400円分を現金で受け取った。無料クーポン券1,000円に対応する金額は本体価格926円、消費税74円である。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
現金 | 4,400円 | 売上高 | 4,074円 | 商品売上 | |
326円 | 対象外 | 課税売上8%(軽) |
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・現金/空欄、対象外 - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・売上高/空欄、課税売上8%(軽)
ポイント
- 売上値引高を計上しない方法では、無料クーポン券を使用した場合、クーポン分は直接売上高から控除します。
- 売上高は、本体価格5,000円から無料クーポン券の本体価格926円を引いた4,074円となります。
- 消費税は、消費税400円から無料クーポン券の消費税74円を引いた326円となります。