【個人事業主・法人向け】
勘定科目
サブスクリプション費用の仕訳では、特定の勘定科目を必ず使用しなければならないという決まりはありません。
サービスの内容や利用目的に応じて、実態に合った勘定科目を選択します。
- 通信費:クラウド型ソフト、オンラインツール、メールサービスなど、通信インフラと密接に関係するサービス
- 支払手数料:アプリ利用料、各種ライセンス料、デジタルサービスの利用対価
- 消耗品費:業務用クラウドツールや管理ソフトなど、継続的に利用する比較的少額なサービス
- 広告宣伝費:広告配信サービス、マーケティングツールの利用料
- 福利厚生費:従業員全体が利用できる音楽配信や福利向けサブスクリプション
- 雑費:上記いずれにも明確に該当しない少額なサブスクリプション費用
いずれの勘定科目を使用する場合でも、継続して同じ処理を行うことが重要です。
年度ごとに勘定科目が変わると、帳簿の比較や管理が難しくなるため注意しましょう。
仕訳例①:月額払いのサブスクリプション
20x1年4月1日、会計クラウドソフトの月額利用料2,200円(税抜価格2,000円、消費税200円)を、A銀行の普通預金口座から支払った。
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
| 借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
| 通信費 | 2,000円 | 普通預金 | 2,200円 | 会計クラウドソフト 月額利用料 | |
| 200円 | A銀行 | 課税仕入10% | 対象外 | ||
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・通信費/空欄、課税仕入10% - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・普通預金/A銀行、対象外
仕訳例②:一括前払い・契約期間が1年以内
20x1年4月1日、会計クラウドソフトAの年間利用料22,000円(税抜価格20,000円、消費税2,000円)をクレジットカードで一括支払った。契約期間は1年間で、短期前払費用の特例を適用する。
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
| 借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
| 通信費 | 20,000円 | 未払金 | 22,000円 | 会計クラウドソフト 月額利用料 | |
| 2,000円 | ○○カード | 課税仕入10% | 対象外 | ||
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・通信費/空欄、課税仕入10% - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・普通預金/A銀行、対象外
仕訳例③:一括前払い・契約期間が1年超
支払時の仕訳
20x1年4月1日、会計クラウドソフトの利用料を2年分44,000円として、クレジットカードで一括支払いをした。
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
| 借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
| 前払費用 | 44,000円 | 未払金 | 44,000円 | 会計クラウドソフト利用料2年分 | |
| ○○カード | 対象外 | 対象外 | |||
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・前払費用/空欄、対象外 - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・未払金/○○カード、対象外
クレジットカード引き落とし時の仕訳
<例題>
20x1年5月10日、クレジットカードで支払った会計ソフトの利用料2年分44,000円が、A銀行の普通預金口座から引き落とされた。
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
| 借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
| 未払金 | 44,000円 | 普通預金 | 44,000円 | ○○カード引き落とし 会計クラウドソフト利用料2年分 | |
| A銀行 | 対象外 | 対象外 | |||
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・未払金/空欄、対象外 - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・普通預金/A銀行、対象外
当期決算での費用振替
20x2年3月31日、2年分のうち当期分22,000円を費用へ振り替えた。
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
| 借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方税区分 | 貸方税区分 |
| 通信費 | 20,000円 | 前払費用 | 22,000円 | 会計クラウドソフト 当期利用分 | |
| 2,000円 | 課税仕入10% | 対象外 | |||
- 借方勘定科目/補助科目、税区分
・通信費/空欄、課税仕入10% - 貸方勘定科目/補助科目、税区分
・前払費用/空欄、対象外
ポイント
- サブスクリプション費用の勘定科目は、通信費・支払手数料・消耗品費など複数の選択肢がある
- サービスの内容と利用目的に合った勘定科目を選択する
- 一度選んだ勘定科目は、継続して同じ処理を行う
- 契約期間と支払方法によって、前払費用の要否が変わる